仙台市の「愛子タクシー」が新型コロナの影響による売り上げ不振で仙台地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。

1月29日からその青いタクシーを見かけなくなっていた。負債総額はおよそ8000万円。

「愛子タクシー」は2002年設立で従業員は30人、およそ20台の車両を抱え市内を中心に営業していた。2018年3月期の売上高は2億1000万円を計上したが、その後、新型コロナの影響で売り上げが減少。助成金なども受けながら営業を続けたものの、業績改善が見込めないとして事業継続を断念し、1月29日付で仙台地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。従業員は全員解雇した。


愛子タクシー



また、名古屋のタクシー会社「毎日タクシーグループ」が1月30日、自己破産した。

1953年に設立され、「わんちゃんマーク」で割安な小型タクシーを中心に展開していた。コロナ禍でタクシーの需要が落ち込んだのに続き、その後もドライバーの人員不足などから資金繰りがひっ迫。2023年3月の時点で26億円を超える負債があった。

従業員約350人は解雇された。